私的ヘッドホン遍歴

今まで使用したヘッドホン・イヤホンの遍歴。購入順に並べています。
下記リストの◎は定番機種で、○は良機種です。
ヘッドホンに関してはWeb上では、He&Bi氏という偉大な方がいらっしゃいますので、
どのメーカー、どの機種のヘッドホンを買うにしても参考になります。
http://www.geocities.jp/ryumatsuba/

使用HPAは一部で有名な傳田聴覚システム研究所のDenDACです。
http://www.interu.co.jp/DenDAC/syosai.html
発売当時は低価格帯の定番機種、BEHRINGER AMP800と比較すると9800円にしては、質が段違いだと感じました。
以下He&Bi氏のサイトの引用。

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>denDACレビュー見たのですが、拡張性とか一切考えずに音の質だけで言うと、
>denDACにはどの程度の(持っている別製品や価格的な比較で)価値を見出せますか?
 んー。USBに接続するのは他にはTotal BitHeadくらいしか持ってないからなー。
 とりあえずTotal BitHeadより上だから、4万円くらい?
 他の普通のヘッドホンアンプと比べても、まー大体それくらいかな?
 少なくとも1万円ではない。大抵の人は2万円以上の音って言うんじゃないかな。

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つまり、現在の12,600円でも、音質的にはかなりコストパフォーマンスがいいということになりますが、
見た目がチープで、ケースもやや外れやすいため(製品のコンセプトに反してポータブルには向かない)、
値段相応の作りを求める人には向きません。
USBからヘッドホンのミニプラグ端子が付いているだけで、
ボリュームの調整をOSで行う必要があるため、下記のソフトを用いると良いでしょう。
・オンスクリーンボリュームビューア(TVライクなボリューム調整)
http://orangeknowledge.jpn.org/freesoft/onscrvol.html
・SetPlayDev(音声チャンネルの切り替え) ※複数の音声チャンネルが使えないXPでは必須
http://hp.vector.co.jp/authors/VA008065/
ただ、プリメインアンプなどの他の環境との比較から、手持ちのヘッドホンを鳴らし切れていない印象があるので、
将来的にはFOSTEX HP-A7辺りが欲しいのが現状です。

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ヘッドホン

SONY MDR-CD780 密閉ダイナミック型 打ち込み系向け 生産中止
http://kakaku.com/item/20466510409/
音は綺麗ですが、そのかわりかなり聞き疲れします。イヤーパッドのつけ心地は最高クラスです。
遮音性に関しては密閉型ですが、オープンエアーという変わった機種でした。
その分、音漏れは通常の開放型同様です。
室内で遮音して聞きたい時に悪くありませんでした。

Sennheiser HD595 開放型 クラシック向け ¥15,800 ◎
http://kakaku.com/item/20465010562/
2万円以下ではかなりの定番ですが、他のヘッドホンに比べると実は癖があります。
聞き疲れしないかわりに刺激のない音が特徴なので、短時間で刺激のある音楽が聞きたい人によっては望ましくない特徴と言えます。
生産中止で流通分のみ売られています。
現在は後継機のHD598が主流ですが、多少ですがHD595の方が安く買えます。
cf.Sennheiser HD598 ¥20,980 ◎
http://kakaku.com/item/K0000162898/

Ultrasone DJ1 PRO 密閉型 打ち込み系向け ¥18,800 ◎
http://kakaku.com/item/20460610704/
打ち込み音楽に異常なほど適しています。その分、ボーカルが加工された音に聞こえます。
全体的に音を明るく加工するため、とにかくノリの良い曲に合います。
逆に落ち着いて聞きたい曲や、生楽器、特にオーケストラにはミスマッチです。

Sennheiser HD650 開放型 クラシック向け ¥32,800 ◎
http://kakaku.com/item/20465010334/
HD800が出る前のSennheiserのフラッグシップモデルです。
前述のHD595より先に発売された機種ですが、ヘッドホンとしてのランクは2ランクは違います。
HD595もそうですが、聞き疲れしないのが最大の特徴です。そういった意味で、動画鑑賞にも向きます。
音域はフラットに近いですが、やや低音が多いです。音自体は癖がありません。
ソースの粗を隠すようなわずかな味付けがある恩恵で、HD595よりもどのジャンルでも無難にこなせます。

Sennheiser HD25-1 II 密閉型 ロック向け ¥17,200 ◎
http://kakaku.com/item/20465011043/
低音過多。極端な音域のバランスに比べると、音色そのものは素直なので、意外な曲に合います。
ロック向けのヘッドホンとして定番中の定番です。
DJ1 PROもですが、ファーストチョイスには向かない機種です。

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イヤホン

Sony MDR-E888LP、MDR-E888SP 開放型 生産中止
http://kakaku.com/item/20466510435/
http://kakaku.com/item/20466510438/
MDR-E888LPとMDR-E888SPの違いはコードの長さとプラグの形状です。
開放型イヤホンとしては、レベルが高いです。
少なくとも、後述のMX400、MDR-E931では勝負になりません。
開放型イヤホンは後述のAURVANA AIRとこの機種があれば、
大概のジャンルを鳴らせるとHe&Bi氏のコメントがありましたが、残念ながらこちらは生産中止です。
AURVANA AIRの得意ジャンルがロックや打ち込み系だとすれば、
こちらはクラシックやポップスに向きます。
イヤホンのゴムがやや外れやすいのと断線しやすいのが難です。

Sony MDR-E931LP、MDR-E931SP 開放型 生産中止
http://kakaku.com/item/20466510370/
http://kakaku.com/item/20466510372/
安いイヤホンは総じてある周波数帯の音が出ませんが、
そのイメージと裏腹に高音から低音まで万遍なく出ます。
ただし、出てくる音の解像度がMX500、MX400に比べて低すぎます。

Sennheiser MX500 開放型 生産中止
http://kakaku.com/item/20465010353/
解像度はMDR-E931よりかなり高いですが、中音域中心で低音や高音が足りません。

Sennheiser MX400 開放型 生産中止
http://kakaku.com/item/20465010352/
MX500のボリュームがないだけ…と思いきや、音の傾向が違います。
具体的にはMX500では出ていない低音が出ています。FosterのOEMだそうですが、
包みこむような低音がHD650に通ずるものがあり、やはりSennheiserのイヤホンだと感じます。
生産中止になったのがだいぶ前で、現在ネットのオークションで時折売られているのは、偽物である可能性が高いそうです。


SHURE E2c カナル型 生産中止
http://kakaku.com/item/20466010357/
2003年頃に2chで評判になったイヤホンです。実売は1万円弱でした。
この頃はまだカナルが一般的ではなかったので、密閉度の高さに驚いた記憶があります。
イヤホンとしてのランクはAurvana In-Earよりは若干上で、
高音、低音ともに出ている印象があります。

・Creative Aurvana In-Ear EP-AURVN-BK カナル型 ¥4,800 ○
http://amzn.to/H6dBtx
値段なりのカナルです。あまり癖がない方だと感じます。
ウォークマンNW-A846付属イヤホン(MDR-NC33相当)と同ランクくらいです。
あちらが微ドンシャリウォークマン本体をフラットよりにすることを意図してか、
中音域が強調されているのに対して、相対的にはこちらの方がフラットです。
後継機にAurvana In-Ear2、Aurvana In-Ear3があります。
Aurvana In-Ear2は近い価格帯ですが、この機種より改良されて音が良くなっているそうです。
カナル型としてはかなり無難な選択だと考えられます。
cf.Creative Aurvana In-Ear2 EP-AVNER2 カナル型 ¥ 6,345 ○
http://amzn.to/Hhb4QV
cf.Creative Aurvana In-Ear3 EP-AVNER3 カナル型 ¥12,908 ○
http://amzn.to/HaGCnV

オーディオテクニカ ATH-CM700Ti 生産中止
http://kakaku.com/item/20461510825/
発売当時は、開放型イヤホンとして最上級のものでした。
材質にチタンを使っているため、やや音が硬い鳴り方をします。
そういう意味で、軽快な音を鳴らす下位機種のATH-CM700の方が好みな人はいるかと思います。
ATH-CM700ともども、生産中止なのが惜しまれます。
最近、ATH-CM700に関してはATH-CM707という後継機種があるようです。
cf.オーディオテクニカ ATH-CM707 \5,551
http://kakaku.com/item/K0000157591/

・Creative Aurvana Air EP-AVNAIR 開放型 ¥6,980 ◎
http://amzn.to/Hbt7ET
定価19,800円のイヤホンが7000円弱で買えます。見せかけの定価が高いわけではなく、
普通に実売1万円で得られていたATH-CM700Tiよりも解像度が高く、1万円以下のイヤホンではまず勝負になりません。
ATH-CM700Tiは音色に癖がありましたが、音色そのものはこちらの方が素直だと思います。
AURVANA AIRの特色はその空間表現にあります。
ヘッドホンでいうとDJ1 PROを想起させる、音を分離させる傾向があるため、打ち込み系に向いています。
さらにDJ1 PROと異なり、音を無理やり明るく加工するわけではないので、暗めの曲にも合います。
しいて難点をいえば、やや聞き疲れがすることと、あまりクラシックなどの生楽器には向いていないことです。
また、耳のフックのネジが緩みやすいきらいがあります。
それを差し引いても、現状最良の開放型イヤホンです。

Sennheiser MX880 開放型 ¥5,180
http://kakaku.com/item/K0000171749/
解像度は高いですが、外出用としては低音が明らかに足りません。
そういう意味で、MX400よりはMX500に近い機種です。
ただし、解像度は段違いです。
それでも、イヤホンとしてはMDR-E888より、少しランクが落ちます。
コストパフォーマンスは本来かなり良いですが、AURVANA AIRがある今、
この機種に5,000円出すのはもったいないと思います。
上位機種のMX980は、イヤホンとしてもコストパフォーマンスが悪い部類ですから、
開放型イヤホンの大半の機種は、AURVANA AIRのため、微妙な存在になっていると言えます。
cf.ゼンハイザー MX980 開放型 ¥14,800
http://kakaku.com/item/K0000098161/

Sony MDR-NC300D カナル型 \15,800
http://kakaku.com/item/K0000038604/
ウォークマンノイズキャンセリングが気に入ったため購入。、
イヤホン部分だけなら、Aurvana In-EarやNW-A846付属イヤホン(MDR-NC33相当)より1ランク上なので、
8000円から1万円相当だと思います。
そういう意味でイヤホンとしてのコストパフォーマンスは悪いです。
同価格帯にEtymotic ResearchのER-4シリーズがあるので、人には勧めませんが、
イヤホン単体でノイズキャンセリングが使用可能なのがいいです。
個人的にはPSPで使う時に、ノイズキャンセリングしながらゲームできるのが、かなり好印象でした。
難点は下記の3点です。
・乾電池式なのに電池が持たない(体感は10〜20時間程度)。電源オフ時の待機電力が大きい?これなら充電式がベターでした。
(他分野ならマウスのLogicool G700のように、エネループ使用可能でかつ装着したまま充電も可能だったらベスト)
・電池が切れるとイヤホンとして使えない。
・ビープ音が消せない。

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チェック

私的に気になる商品の一覧です。

・GRADO SR325is 開放型 ¥29,500
http://review.kakaku.com/review/K0000060472/
ロックのノリの良さと女性ボーカルの質を両立させたい。

Etymotic Research ER-4S、ER-4P、ER-4B ¥16,800
http://kakaku.com/item/20460410644/
http://kakaku.com/item/20460410643/
http://kakaku.com/item/20460410642/
カナル型の定番機種。遮音性に秀でた三段フランジのイヤーピースが魅力。昔は4万円くらいしました。

FOSTEX HP-A7 ¥47,998
FOSTEX HP-A3 ¥27,471
http://kakaku.com/item/K0000096615/
http://kakaku.com/item/K0000080612/
中価格帯HPAの新定番機種。高価格帯のHP-A8も発売したばかりです。
cf. FOSTEX HP-A8 ¥96,850
http://kakaku.com/item/K0000297332/